紀州ぶらり旅パート5(友ヶ島、串本)

luckytamtam2012-11-09

和歌山に友ヶ島という無人島があるのだが、太平洋戦争の際に築かれた要塞の遺構が残っているとかで、結構魅力的。
観光定期船も出ているらしい。

和歌山には何度か行っているが、まだ行っていない林道も多いので、せっかくなので友ヶ島に林道巡り、ついでに前回心残りのあった串本に紅葉シーズンの龍神スカイラインを交えて一泊二日で行ってみることに。
#しかし、タイトルにはあえて林道と入れていない…これは結果が知れようというもの^^;

本日は午前中は友ヶ島散策、その後串本に向かう予定。

定期船の時刻に間に合うよう、06:00前に出発。

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神戸〜R2〜R43〜R26〜岬

まずは下道で和歌山に向かう際の定番ルート、国道2号〜国道43号〜国道26号で大阪の南西端、岬町まで。
過去に走破済みなので、詳細は割愛。


岬〜K65〜加太港

岬町からは県道65号にスイッチ。
入ってすぐのコンビニで、友ヶ島で食う予定のおにぎりとお茶を購入。
ここから和歌山市街まで内陸を通る国道26号と違い、県道65号は海岸線沿いに走って和歌山県に入り、友ヶ島への定期船が出ている加太港へと向かう。
途中、小島古墳や加太の砲台跡などの名所もあったが、思ったより時間に余裕は無かったのでスルー。

08:40くらいに加太港に到着。
定期船にバイクは乗せられないので、駐車場に停めて(200円)、乗船券を購入(往復、2,000円)。


09:00 加太港〜(友ヶ島汽船)〜友ヶ島 09:20

オフシーズンで平日の朝一便だったが、私以外にも客は4〜5人いた。
船はやや大きめで、100人くらいは乗れそう。
(しかし、これでもシーズン中の休日とかだと積み残しが出る場合もあるとか…)
フロントで忘れずにガイドブックを貰い、いざ乗船。

友ヶ島は、沖ノ島虎島、神島、地島の四島から成る。
船は上陸不可能な地島沖ノ島と地続きになっている虎島の間を抜け、沖ノ島の北に浮かぶ神島のさらに北側を通り、沖ノ島北側の野奈浦桟橋に到着する。
所要時間は20分。

11:30の定期船で帰る予定なので、滞在時間は2時間10分。
ガイドブックを見る限り、時間的に沖ノ島の東側〜虎島方面は回れなそうなので、沖ノ島の西側を反時計回りに回ることに。

まずは第五砲台跡。
海岸線沿いの道ではなく、若干枝道を入る必要がある。
思ったよりしょぼい…が、いきなり廃屋を駆け上る野生のリスの姿を見かけて大興奮。
#結構野生動物は見ているが、リスは初めて。

海岸線沿いの道を戻り、お次は第二砲台跡。
池尻浜や蛇ヶ池を横目に、海岸線沿いの道を歩く。
先日の台風の影響か、浜には流木やごみが散乱していた。
第二砲台跡は結構立派で、二つの砲座がしっかりと残っている。
但し、劣化が激しいのか、立入禁止になっていた。

次は友ヶ島灯台。高台にあるのでちょっとしんどい。
灯台自体は、小さくて可愛らしい。まだ現役らしいが、まだ朝だからか動いている様子は無かった。
灯台の東に広がるのが子午線広場。
子午線というと故郷である明石のイメージが強いが、ここは日本の子午線最南端らしい。
この真北に明石があると思うと感慨深いものが…
対岸には、淡路島も見ることが出来た。
また、灯台のすぐ南には第一砲台跡が。
第二砲台跡とは違い、地表よりも深く掘って作られていた。
遺構の規模としては、第二砲台跡よりさらに大きい感じ。
しかし、やっぱり中には入れない(入ってる人いたけど…w)。

お次は、高台を下りて孝助松海岸に立ち寄り、タカノス山方面へ。
途中、旧海軍聴音所跡に向かう枝道が。
ちょっと残り時間が心配だったが、思い切って向かうが…、これが大正解。
旧海軍聴音所跡は中に入ることが出来たので、外観しか残ってはいないものの、少しは当時の様子を垣間見ることが出来た。
#でも、ちょっと不気味…w夜とかだと、肝試しに最適だろうなwww
また、帰り道では、野生のシカを遠目ながらもじっくり見ることが出来た。
(向こうもこちらには気付いていたが、距離があったせいか逃げる様子は無かった。)
#シカはこの前後にも見ているので計三回、リスもこの後二回見たので、計三回見ることが出来た。結構ラッキー?

その後、タカノス山を登り、小展望台を軽く見た後、山頂の大展望台へ。
標高は120mほどだが、結構しんどい。
本当は山頂で休憩したいところだが、もう11:00過ぎで、11:30までには野奈浦桟橋まで戻る必要があるので、そんな時間は無さそう。
最後は、大展望台のすぐ南にある第三砲台跡。
というか、帰る際の経路を構成しているくらいに規模の大きな砲台跡で、損壊も殆ど無く非常に立派。
地下部分は、トンネルを散策することも出来たが、本当に真っ暗(携帯のフラッシュライトじゃ間に合わないくらい)な上、時間も無いので残念ながら割愛。
#これも夜だと肝試しに…いや夜じゃなくても…www

本当は探照灯跡も行きたかったが、枝道の先でそこまで行く時間も無いので割愛。
まだ桟橋までは山道で700mほどあったが、下りだったということもあり、急ぎ足で下りてどうにか11:25に桟橋に到着。
結構ギリギリだった…


11:30 友ヶ島〜(友ヶ島汽船)〜加太港 11:50

定期船で、加太港まで戻る。
#結局、おにぎりとお茶は船内で食った^^;

総括としては非常に良かったが、結局島の東側〜虎島は全く回れなかったということもあり、滞在時間はやっぱ2時間ちょいじゃ駄目だったなーと実感。
じっくり回るなら、最終の船で帰るか、一泊するくらいじゃないと駄目かも…


加太港〜K7〜K15〜和歌山

友ヶ島散策も終わったので、昼飯を食うために県道7号〜県道15号で和歌山市街に移動。
#途中県道7号を逸れたのはご愛嬌。まぁトレース対象では無いので。

お昼はまる京というラーメン屋。

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通常のラーメン屋と全く店構えが違い、まったくラーメン屋に見えない&営業しているように見えなかったため、三回くらい店の前を行ったり来たりした^^;
全面はすり硝子で、看板やメニュー等は一切出ていない。
(良く見ると、すり硝子に模様でまる京と書いてある)
お昼時だったが、客は私の他に1人だけ(食ってる間にあと2組来たけど)。
中華そば(600円)を注文。
醤油ベースに中太のストレート麺、雰囲気的に京都の第一旭に似た感じ。
あまりインパクトは無いかな^^;
あと、テーブルに置いてあった寿司(さば寿司)(100円)も頂く。


和歌山〜R42〜海南

昼食後、串本に向かって国道42号を南下開始。
過去に何度か走っているため、詳細は割愛。


海南〜R370〜K18〜金屋

海南からは海岸線沿いを進む国道42号を離れ、国道370号を経由して、山越えとなる県道18号へ。
道幅はあまり広くないものの、路面状態は良く走り易い。


金屋〜R480〜R424〜R425〜龍神

有田川町(有田市ではなく、有田郡有田川町)の金屋からは、国道480号を経由して、国道424号を南東に下っていく。
ここも以前走破済みなので、詳細は割愛。
龍神付近では、山が紅葉で綺麗なモザイク状になっていた。

龍神村に入って暫く走ると、国道424号は南西に進路を変え、みなべ町方面に向かうので、国道425号にスイッチ。
酷道として有名な425号だが、この区間は国道424号と国道371号の接続路線ということもあってか、単独区間にも係わらず道幅・路面状態共に良好。


龍神〜R371〜串本

暫く走ると国道371号の串本方面への分岐がある。
…が、案内には串本とは書いていない。
#というか、そもそも曲がる方向には県道735号の表示が…w
というのも、国道371号はこの先確かに串本方面に伸びてはいるものの、途中何箇所か分断区間があるため。
林道で通行可能ではあるものの、ここからだと県道198号〜国道311号〜国道42号を経由する方が圧倒的に速い。
私は国道371号の完全走破が目的の一つでもあるため、あえて進入。
#ちなみに、ここから北側の国道371号(河内長野龍神間)は、過去に走破済。

入るとすぐに、直進方向は県道735号となる。
国道371号は右折して橋を渡る必要があるが、この先通行止めの表示が…w
一応国道371号をそのまま走っても、分断区間から県道735号に合流するはず…と思い進むも、本当に通行止め…というか道が崩落してる^^;
結局道を戻り、素直に県道735号で最初の分断区間を抜ける。

県道735号の途中で再度国道371号への分岐が出てくるが、これもすぐに通行止め。
#建設途中の龍神四バイパスらしい。
一応曲がって、通行止めを確認してから戻る。

県道735号はその先でトンネルを抜けて十津川方面に向かうが、私はトンネルの手前を林道方面に向かい、分断区間を抜ける。
完全舗装の林道だが、道幅や路面状態はお察し。

県道735号や林道で8kmほど走ると、国道371号に復帰。
しかしこの区間、両端とも分断区間ということもあり、交通量は皆無に等しい。
復帰して暫くは走り易い路だが、すぐに酷道らしい狭路になる。
狭路になってから暫く走ると、猫又の滝なるものがあるという表示があったので、一応見に行く。
国道からは近かったものの、結構しょぼい…

約13kmほど走ると、国道311号との重複区間に到達。
さすがに走りやすいが、約4.2kmで重複区間は終わり。

再度国道371号の単独区間へ。
この先もまだ分断区間があるため、勿論まだ串本の案内は無い。
途中、平瀬の集落付近からは、「乙女の寝顔」と評される半作嶺が綺麗に見えた。
ぼちぼち夕暮れが近付いてきているので、結構不安…この先通行止めとかあったら、どう迂回して串本に向かえばいいのか…
細い峠道のような国道を進み、約47kmほどで分断区間に到達。
行き止まりor右左折とかかと思いきや、そのまま真っ直ぐ分断区間を繋ぐ林道(本山谷平井林道)に接続する。
#接続箇所付近は若干荒れていたが。

この林道、事前にGoogleマップで確認すると、途中から道が無いことになっている。
但し、林道が事前に分断されていないことはネットで確認済み…通行止めとかになっていない限り。
実際には完全舗装の林道で、落石はやや多いものの、走り易さはさっきまで走ってきた国道371号と大差無い(くらい酷いw)。
道が描かれていない区間を走っている間はかなりドキドキしたものの、ちゃんと向こう側には繋がっていた^^;
#その後、アスファルトが剥がされて半ダート状態になっていた区間があったのもまぁご愛嬌。

林道区間を抜け、再度国道371号に復帰。
この時点で時刻は17:30、完全に日は落ちており、まだ串本に着く目処も見えない。
とはいえ国道に戻ったのだから路は少しはマシに…と思ったがやはり相変わらず酷い。
復帰してから約2.5km、大塔へ向かう林道との分岐で、ようやく案内に串本の文字が!
…しかし、目の前には無情な「通行止め」の表示…マジか><;
一応、迂回して下さいと書いてあるので、迂回は出来そうだが…迂回路の案内は無い。

仕方が無いので、方角を頼りに迂回開始。
迂回路は、暫くは国道のすぐ左を平行して走っていたが、すぐに国道371号に合流…と思ったら、ここから本格的な通行止めのようで、引続き左の道を進む。
しかし、この辺から国道371号から大きく逸れ始める。不安感がハンパない…
最悪、南にさえ進んでいれば串本には着けるだろう…と思いながら結局約8.5kmほど走り、ようやっと国道371号に復帰。

既に真っ暗だったが、路の状態もかなり良くなり、復帰後約21kmほどでようやっと国道42号に合流。長かった…


串本〜R42〜串本

ここまで来れば、串本市街は目と鼻の先。
国道42号を約4.5kmほど進み、ガソリンを補給し、19:00前に串本市街に到着。

串本で晩飯。
前回食べ損ねたトビウオが食べたいと思い、勘八という寿司屋に行くも、トビウオは出していないとのことでスルー。
萬口という居酒屋に行くと、こちらではあるとの事だったので頂くことに。
#但し、通常のメニューには無く、水揚げによって内容の変わる、本日のおすすめメニューの中にあった。

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幾つか調理方法はあったが、比較的素直そうなとびうおのたたき(840円)で。
ねぎや七味等の薬味をまぶしたたたきを醤油で食すもので、鮮度がいいのか臭みは全く無い。
少しざらついた舌触りが特徴的。
味わい的には淡白でインパクトが薄いため、鮮度が良くないと刺身・たたきでは食べれないだろうなーとは思った。
さすがにたたきだけってのは…ってことで、通常メニューから串本名物・かつお茶漬け満腹セット(1,890円)を注文。
ついでに、お酒は飲めないのでウーロン茶(210円)を。
メインはかつお茶漬けで、カツオの刺身をごまだれでヅケにしたものを白御飯にトッピングして、刻み海苔をふり掛けてまずは丼風に。
かつおをわさびと一緒に頂くと、これはなかなかに美味。
締めには上記と同じものにお茶をかけて、お茶漬けで頂く。
かつおの刺身が湯霜風になり、見た目では楽しめるが、生臭さが閉じ込められてしまうのと、茶漬けにすることでごまだれやわさびが弱まってしまうというのもあり、個人的には丼風のほうが好み。
合間に、満腹セットに付いてくる、かつおの山椒煮とかち飯も楽しむ。
かつおの山椒煮はさっぱりとした味わいながらもしっかり味が染みており、御飯が進む。
かち飯は、かつおのヅケ入り玉子かけ御飯という感じで、宇和島で食べた鯛飯を彷彿とさせる。
御飯を途中でお代わりしたということもあり、名前通り満腹になった。

食後、日帰り温泉に入りたいってことでサンゴの湯に行く。
料金は300円と安いが、露天もサウナも無しでまぁそれなり。

本日は、潮岬の南端、つまり本州最南端の宿、みさきロッジニシダに宿泊(4,000円)。
付近には灯りが殆ど無く、おまけに雲も殆ど無いため、素晴らしい星空が広がっていた。
天の川すら見えるほどで、まさに星が降るような夜空だった。
北海道で見た星空より綺麗だったかも…
ちなみに私の他に客はいなかったのか、ツインの部屋だった。
23時過ぎに就寝。


本日の走行距離は355km。