210円・二府五県大回り

鉄子の旅の漫画の中で、「130円・一都六県大回り」って話がある。
JRの大都市(東京)近郊区間を大回りするって話(大回りについての説明は割愛)。
面白そうだけど、私が住んでるのは大阪だしなぁ〜って思ってたら、鉄子の旅のアニメのおまけコーナーで、東京だけではなく、大阪とかにも大都市近郊区間があるということが判った。
ちょっと調べてみると、範囲も広く、なかなか面白そうなので、さっそく実行に移してみることにした。


04:00に起床、準備を整えてJR新大阪駅に向かう。
新大阪駅では、この旅の目的地である立花駅までの切符を購入(210円)。
直行すれば、15〜20分程度で到着するはずである。


05:04 新大阪〜(JR東海山陽線上り)〜京都 普通 05:44

まずは、立花駅とは正反対の方角である京都駅に向かう。
この路線には快速・新快速も走っているが、この電車(始発)じゃないと今日の行程は達成出来ないため、致し方無し。
ここは勝手知ったる路線なので、DSなどやりながら軽く時間を潰す。
ちなみに、高槻駅を過ぎると京都府


05:54 京都〜(JR湖西線下り)〜近江今津 普通 06:57

京都駅からは、湖西線の永原行きで近江今津駅まで。
山科駅を抜けると、滋賀県となる。

琵琶湖の西岸沿いに走っている為、景色は綺麗。


07:12 近江今津〜(JR湖西・北陸線下り〜JR北陸線上り)〜米原 普通 08:11

近江今津駅で乗り換え、北陸線近江塩津駅を経由して米原駅へ。
近江塩津駅ではスイッチバックを行うので、前後が入れ替わる。
ちなみに、近江塩津駅スイッチバックせず、次の新疋田駅まで向かうと福井県に入れるが、残念ながら大都市近郊区間から出てしまうのでそれは出来ない。

米原は、JR西日本JR東海の境界駅。
エスカレーターの右側通行と左側通行の境界や、そばつゆの薄口しょうゆと濃口しょうゆの境界だったりもする(笑)


08:21 米原〜(JR東海山陽線下り)〜草津 新快速 08:53

ここで朝食にしてもよかったが、次の電車が新快速ということもあり、さっさと乗る。
琵琶湖をぐるっと回って(東岸側はほとんど見えないが)、草津駅まで。

草津駅では30分ほど待ち時間があるので、朝食にすることに。
駅弁でも無いかと思ったが、いなり寿司くらいしか無かった。


09:25 草津〜(JR草津線上り)〜柘植 普通 10:10

このまま進むと京都駅に戻ってしまい、大回り終了になるので、草津線に乗り換え。
住宅が点在しており、いかにも郊外といった雰囲気。

終点の柘植駅で、三重県に入る。
柘植駅での乗り換え時に見た、階段の「いってらっしゃい」「おかえりなさい」が印象的。


10:25 柘植〜(JR関西本線下り)〜加茂 普通 11:26

柘植駅からは、関西本線で加茂駅まで。
名古屋・奈良・大阪を結ぶ最短ルートということで、関西本線という大層な名前が付いているものの、現在は東海道本線が主要ルートになっており、JR西日本もこちらにはあまり力を入れていない。
特に、亀山〜柘植〜加茂間はその傾向が顕著で、未だ非電化・単線で、一〜二両編成のワンマン列車しか走っていない。
しかし、山深い地域を走るということもあり、なかなかに趣深い。

ちなみに、島ヶ原駅を過ぎると、再び京都府に入る。


11:35 加茂〜(JR関西本線下り)〜奈良 大和路快速 11:56

加茂駅で、大和路快速に乗り換え。
大阪の環状線にまで乗り入れているということもあり、割とお馴染みの列車。
ちなみに、関西本線の加茂駅〜JR難波駅の区間は、大和路線という愛称が付いている。

片町線(学研都市線)、奈良線の交わる木津駅を過ぎると、奈良県に入る。
この列車にそのまま乗っていれば早く大阪に着くが、さらに大きく回るべく、奈良駅で下車。

奈良駅は、県庁所在地にある駅にも係わらず、近鉄にほとんど旅客を取られているのか、閑散とした雰囲気。
昼食を取ろうと思っていたが、駅弁が売っていない…
仕方が無いので、売店のサンドイッチで我慢。
こういう時、改札から出られないという大回りの制約はつらい…


12:36 奈良〜(JR桜井線下り〜JR和歌山線下り)〜和歌山 普通 15:33

奈良駅からは、桜井線に入り、高田駅を経由して和歌山線に入り、和歌山駅へ。
高田駅ではスイッチバックを行うが、ロングシートだったこともあって気付かなかった。
しかし、ロングシートで3時間はたるい…和歌山線に入ってからは、結構うつらうつらしていた。
一応、大和二見駅〜隅田駅間で県境を越え、和歌山県に入ったらしい。


15:38 和歌山〜(JR阪和線上り〜JR大阪環状線外回り)〜大阪 紀州路快速 17:00

和歌山駅からは、これもお馴染み、紀州路快速に乗り換え。
勝手知ったる区間を一気に抜ける。

ちなみに、紀伊駅山中渓駅間の、最も山深い区間を越えると、大阪府に帰ってくる。

天王寺駅を経由して、環状線の外回り区間を走り、ついにスタート地点の新大阪駅の隣、大阪駅まで戻ってきた。

しかし、まだここで旅は終わりではない。
環状線のホームにある立ち食いそば屋、シオヤで晩飯を頂き(初めてのまともな食事かもしれん^^;)、大阪駅を出発。


17:54 大阪〜(JR福知山線下り)〜谷川 快速 19:39

大阪駅からは宝塚線に乗り換え、谷川駅まで。
正しくは福知山線だが、尼崎駅〜篠山口駅間は、宝塚線の愛称が付いている。
また、ほぼ全ての列車が大阪駅まで乗り入れるので、事実上大阪駅篠山口駅間が宝塚線である。

塚本駅〜尼崎駅の間にある、神崎川(淀川ではない)を越えると兵庫県入り。
宝塚駅までは、いかにも都市近郊区間といった風景。
宝塚を過ぎると、ほどなくトンネルに入る。
西宮名塩駅や、武田尾駅はトンネルの合間に挟まれるように存在しており、周囲の様子はほとんど分からない。
ただ、この辺りは武庫川の上流ということもあり、激しい川の流れの音が聞こえてくる。
トンネルを抜けると、かなり周囲は薄暗くなっており、篠山口駅を過ぎ、谷川駅に着く頃には、真っ暗になっていた。


20:16 谷川〜(JR加古川線上り)〜西脇市 普通 20:43

谷川駅で加古川線に乗り換え。
一応、谷川駅〜加古川駅の直通列車も走っているが、乗り継ぎの都合上、途中の西脇市駅止めの列車に乗った。

加古川線は、加古川沿いを走るローカル色溢れる路線…と言いたい所だが、既に真っ暗なので全く風景は楽しめない。
時間帯や始発駅のこともあってか、乗客数が非常に少なく、私含めて二〜三名しかいない><
しかも、西脇市駅までに私以外全員降りてしまった…


20:52 西脇市〜(JR加古川線上り)〜加古川 普通 21:39

西脇市駅で、加古川駅行きに乗り換え。
この駅は、西脇市街からは結構離れており、周囲は真っ暗。
そんな中、列車に乗っているのは私一人…
しかも、持っているのは新大阪駅立花駅までの切符(苦笑)
正直、「なんで私、こんな場所にいるんだろう…」という気持ちになった。

ちなみに、加古川線から神戸線(山陽本線)に乗り換える場合、改札を通らないといけない。
ここで、初めて駅員さんに切符を見せ、「大回り中です」と告げた。
(運がいいのか悪いのか、ここまで検札等は全く無かった。)
緊張したが、特にこれといった反応はされなかった(笑)


21:48 加古川〜(JR東海山陽線上り)〜芦屋 新快速 22:24

加古川駅からは、お馴染みの神戸線で、芦屋駅まで新快速で。


22:27 芦屋〜(JR東海山陽線上り)〜立花 普通 22:37

立花駅には普通しか止まらないので、手前の芦屋で普通に乗り換え、ほどなく立花駅に到着。

一旦改札を出て、大回り完了!
約17時間半の長い旅だった…料金は210円だけど^^;


22:47 立花〜(JR東海山陽線上り)〜新大阪 普通 23:10

あとは新大阪まで帰るだけ。
あらためて新大阪までの切符を購入(210円)、普通でのんびりと。

ちなみに大回りしなかった場合、間の駅は尼崎・塚本・大阪だけで、所要時間は約20分。
行きは約17時間半、帰りは約20分…(苦笑)


結構楽しめたが、何だかんだで駅から出られないのは結構きついね^^;